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3/4【読書記録/感想】飛鳥井 千砂『女の子は、明日も。』幻冬舎文庫

少し前から読み進めていた『女の子は、明日も。』を読み終わったので読書記録を。

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内容紹介
略奪婚をした専業主婦の満里子、女性誌編集者の悠希、不妊治療を始めた仁美、人気翻訳家の理央。元同級生達は再会を機にそれぞれの悩みに向き合うことになる。前妻への罪悪感、要領のいい後輩への嫉妬、妊娠できない焦り、好奇の目に晒される戸惑い――。華やかな外見に隠された女性同士の痛すぎる友情と葛藤、そしてその先をリアルに描く衝撃作。
 

昔から女性の細かい心情をリアル描く小説が好きなのと、なんとなく表紙のイラストが気になって手に取りました。

読み終わって一言感想を言うならば、「わかるよ」の共感の言葉かなと思います。

一気に読み進めてしまうよりは一つひとつ丁寧に読んでいくことをおすすめしたい一冊です。

本書は元同級生の4人の女性それぞれの視点で話がすすむ4つの物語で構成されており、

全体を通して「(女性であるがゆえに)周りと比較して感じる事」に対する葛藤とそれを乗り越えていく心情を繊細に描いています。

 
 

<構成>

・女の子は、あの日も。(an idol of girlfriends.)

・女の子は、誰でも。(My prince is here now.)

・女の子は、いつでも。(to lose is to win.)

・女の子は、明日も。(I can't do ito alone.)   

 

 

「女の子は、あの日も。(an idol of girlfriends.)」は不倫の末、略奪婚で医師と結婚した専業主婦の満里子の話。

昔から美人ゆえに黙っていても目立つタイプ、何もしていないのに多くの同性に嫌われてきたので、自己肯定感がとにかく低い。本当は子どもが欲しいが、夫には前妻の子どもがいて子どもはつくれないと言われてしまう。夫に自分の意見もあまり言えず、日々静かに過ごしていく。

 

「女の子は、誰でも。(My prince is here now.)」は女性雑誌の編集者でバリキャリの悠希の話。

学生時代から常にリーダー的存在で、周りからの信頼を集めるタイプ。自然と周りから頼られることが多く、そんな自分にも自信を持っている。女性だからってなめられないようにしないととずっと考えていて、重い生理痛も誰にも言えず、年下の夫にも甘えられず一人で抱え込みすぎてしまう。

 

「女の子は、いつでも。(to lose is to win.)」は不妊治療をしているマッサージ師の仁美の話。人当たりがよく優しいがこれといって特技や好きなこともなく、自己主張の少ないTHE普通と表現されるタイプ。周りの個性的な友人に憧れるが、決して自分では挑戦しようと思わない。普通に結婚して妊娠してお母さんになれると思っていた当たり前の人生が歩めないことに絶望してしまう。

 

「女の子は、明日も。(I can't do it alone.)」は人気翻訳家として活躍する自由人の理央の話。家庭環境にも才能にも恵まれ、天真爛漫な性格で誰とでも仲良くなれるタイプ。自分は周りの人よりもいろいろ恵まれたと感じすぎてしまうことによって、自然体で振舞うことができなくなってしまう。フリーランスで働いているので仕事をストップすることができず子宮筋腫の手術も後回しにしてしまう。

 

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4人それぞれ、同い年・同じ高校の出身の32歳。

それぞれが女性特有の悩み(主に婦人科系の悩み)を抱えていて、同世代の自分としても考えさせられるテーマでした。

私自身も昨年結婚をして、周りの同級生たちも結婚&出産ラッシュだったので、

自分と周りの環境の比較は「わかる、、」と思わずにはいられませんでした。

 

既婚か独身か、子どもの有無、専業主婦とバリキャリ、持ち家と賃貸、同居など、これからどんどん周りと比べてしまうことが増えていくんだなと実感。

どんなに学生時代に仲が良かった子も、環境が変わると話が合わなくなってしまうのかもしれない。疎遠になってしまうかもと思うとかなり寂しい気持ちになります。(そうならないと信じるけども)

 

4人それぞれ性格や考え方が違うのに、自分の置かれている環境の変化で共感できる登場人物が変わりそう。

自分の中のもやもやとして言語化できない気持ちを代弁してくれたような気持ちになったので、私は読んですっきりしました。

綺麗なハッピーエンドで終わる物語ではない(4人それぞれの落とし所はあるけど)ので、好き嫌いはあるかも。

 

幸せなはずなのにもやもやする、と感じたことがある同世代の人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

room.rakuten.co.jp

 

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